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鍋島 邦彦; 鈴木 勝男; E.Tuekcan*
SMORN-VII,Symp. on Nuclear Reactor Surveillance and Diagnostics,Vol. 1, 0, P. 4_1, 1995/00
原子炉の状態監視は、運転の安全性・維持のための重要な課題である。原子力施設における監視では、プラントの運転状態に関連した量が、予想される正常及び非正常の範囲内にあるかどうかを知る必要がある。ここではオランダのボルセレ原子力プラントの監視のために、ニューラルネットワークとエキスパートシステムを組み合せたハイブリットAI監視システムを開発した。この監視システムでは、三層構造のニューラルネットワークが主要な測定信号の多様な運転パターンを学習することによりプラントシステムをモデル化する。エキスパートシステムは、マンマシンインターフェイスとして、またニューラルネットワークと運転員の双方から得られた情報を基に診断を行う。このハイブリット監視システムは、原子力プラントの信頼性と運転性の向上に有効であることが示された。
林 光二; 島崎 潤也; 篠原 慶邦*
SMORN-VII,Symp. on Nuclear Reactor Surveillance and Diagnostics,Vol. 1, 0, P. 3_5, 1995/00
原子力船の動特性と海象、船体運動の影響を研究する目的で「むつ」プラントの炉雑音実験を行った。炉雑音および船体運動信号データを多変数自己回帰モデルにより解析し、原子炉プラントにおける雑音源を探った。その結果、プラント変数に影響を与える主な雑音源は船体の水平方向、特に横方向の揺れであることが確認された。さらに、炉出力に見られる船体運動の影響(出力振動)を幾何学的変換法で得られる抽出成分の解析を通じて評価した。この結果、炉出力振動の振幅は通常の海象条件において約0.15%であり安全性に問題ないと結論された。
A.Rinejski*; T.J.Ledwidge*; J.Black*; S.E.F.Rofe*; C.Cornu*; C.Journeau*; K.P.Scherer*; P.Stiller*; O.P.Singh*; G.S.Srinivasan*; et al.
SMORN-VII,Symp. on Nuclear Reactor Surveillance and Diagnostics,Vol. 1, 0, P. 5_3, 1995/00
IAEAの高速炉におけるナトリウム沸騰または水反応検知のための音響信号処理に関する調整研究計画において参加各国が行った研究の成果について報告する。研究に用いたテスト・データならびに参加者が開発あるいは用いた種々の手法について述べる。新しく開発された手法は、ナトリウム沸騰検知については信号対雑音比が-12dBまで、またナトリウム水反応検知については-17dBまでの検出感度が各参加者により得られている。検出は初期事象の1秒以内に可能であり、(誤報確率と見逃し確率の意味で)目標とする信頼性も満足する形で、各手法の開発が行われた。